topics artist sound blog studio shop contact
CD
title
FAKEVOX
(フェイクボックス)

artist
Plus-Tech Squeeze Box
(プラスティック・スクイーズ・ボックス)

release date
2000/09/15 on sale
cat. no.
VRCD-3311
price
\2000(tax out)


14 tracks CD
初回限定スペシャル・パッケージ
こちらのCDは廃盤となり、2005年4月15日に新しいバージョンで再リリースされました。新しいバージョンはコチラへ
01. Channel No.17
02.

early RISER

03.

A Day In The Radio

04.

Test Room

05.

rocket coaster

06.

Scene1-launch a spaceship into space→

07.

08.

White Drops

09.

MILK TEA

10.

Scene2-citybilly lived happily ever after→

11.

Sneaker Song !

12.

clover

* bonus tracks
13.

rocket coaster (Fab Cushion Remix)

14.

A Day In The Radio (micro mach machine Remix)

とびっきりハッピーでキュート&ちょっぴりストレンジな近未来ガール・ポップ・チューン!!パステルな彩りの箱庭はウルトラC級ワンダーランドへ・・・

『そこはドキドキ・ワクワクでパステルな彩りの箱庭。いつものようにプラスティックでわんぱくな仲良し3人組は無邪気に遊んでいました。そのうちの一人はメルヘンな女の子。ある時、3人は庭の片隅で「フェイクボックス」を手に入れます。女の子はおもむろにそのボックス(VOX)を手にとって持ち上げてみました。すると中から無数の星が飛びだし、チューリップは観覧車に大変身!!ニンジンはロケット・コースターに、クローバーはフワフワと宙に浮かび、ウサギも大喜び。てな感じで、箱庭はみるみるうちにウルトラC級ワンダーランドに早変わり!!むっちゃキュートなんだけど、どこかブッ壊れている〜(笑)。』・・・そんなポップがドッちゃり。

とびっきりハッピーでキュート&ちょっぴりストレンジな近未来ガール・ポップ・チューン!!パステルな彩りの箱庭はウルトラC級ワンダーランドへ・・・

『コールド・カットやシトラスのコラージュ感と、アイデアの飛躍回路通過後に生まれたカット・アップ・ガール・ポップ。シリアスさや重厚感な本物みたいな前時代的的価値観からどこまでも自由に脱線、脱力。ポップの毒や魔物が潜むポップ王国も、もはや彼らの玩具箱の中のオモチャの一つにすぎない。』
from MARQUEE vol.19 [小暮秀夫]
『フェイクボックス=偽物の箱と思うなかれ。フタを開けてみれば出てくる出てくる、ミラクル&カラフルな水玉模様のマジカル・ポップ。つまりはカラクリ箱ってこと。今作がファースト・アルバムとなる男女三人組の彼ら。トラットリアやエレファント6界隈が好きな人はもちろん、ギター・ポップやラウンジ派も惹かれること間違いなし! 日本語と英語が自由に飛び交う無国籍さ、時報をサンプリングしちゃうユーモア感覚に、ロリポップ・ヴォイスがハマりすぎ。こりゃクセになるよ。も〜、超ラブリー。』
from CD Journal - OCTOBER 2000 [岩田裕未子]
『スタイルを模倣する事の限界は、速度と断片により新たな局面を迎える。プラスティックのエディット感覚は、引用におけるスノッブな快感を許さない。フェイクな記号に溢れた音は、情報過多の速度によって軽〜く突き抜けるHD・ロープライス時代の申し子バンド?カッコイイ。好きな物は、好きなだけ食べよう。』
from MARQUEE vol.22 [福富岳]
『いわゆる“渋谷系”にどっぷりだった世代の逆襲、つか台頭。受けた影響を惜しむことなく材料にする感覚的潔さ、さらにアイデアと創作を直結させたハードディスクによるエディットを駆使したカットアップはすさまじいスピード感を生み、キャッチ―なメロと囁きボーカルでオリーヴィーな少女を夢中にする雑貨ポップ。ハッピーチャームもギターポップも箱庭ポップも巻き込んで一波乱させるべく息吹の感ぜられる一枚。』
from Indies Magazine vol.42 [近藤]
『キュート!ポップ!ストレンジ!天然のサンプリング/コラージュ感、とびっきりのメロディがクルクル変身しちゃう魔法のパステル・カットアップ・ガールポップ!ラウンジ/エレポップ/モンドを玩具に遊んだ脱力おシャレ・ピコ・ポップはエスカレーター/シトラス/ミネコ好きマスト!超リコメンドな1枚!』
from the MUSIC MASTER issue#97 [永井智子]
『ひと言でいうとテクノ・ガール・ポップで、ピチカート・ファイブやシンバルズを宇宙に連れてったカンジ。そう、この<近未来>なところが、このバンドの味になっています。また、そんな一方でダイヤル117の時報音やボーリング場の音など、普段誰もが耳にするような身近な雑音も取り入れて遊んだりしている。この辺のセンスは、オランダのイーボマンなんかを彷彿とさせます。』
from BOUNCE - 2000 OCTOBER [山岸潔]
『この「FAKEVOX」には、おそらく3人が好きで聴いてきただろう色々な音が、理性をスッ飛ばして瞬時に真空パッケージされている感がある。そしてその中身は、例えばコーネリアスだったりシトラスだったりユカリ・フレッシュだろうか?嶺川貴子かカヒミ・カリィかコールド・カットかもしれないし、様々なクラブ・ミュージックの場合もあるとして、これまでにインプットされている沢山の音の中から、好きな順(瞬時)にチョイスしていった、と。すると、そこに何が起こったか。それは、フリッパーズやピチカート以降、90年代を通じて試行錯誤されたポップ・ミュージック全体の総決算のような事、それが起こった。と言うか、モンドが成立する程までにあらゆるサンプリングはやり尽くされてるわけで、それでもなお、”フェイク”という名の下にサンプリングを推し進めるなら、やり方として、これ以外にはないというラインだ。あまりに直球すぎて、誰も手を出さなかったのは、実はこれだったのではないか、と思う。つまり、PSBは“好き”に乗じてサンプリングによって進んできた90年代自体をサンプリングしてしまった。その徹底具合は「FAKEVOX」を聴いてもらえれば、すぐ解る。聴き覚えのある音、フレーズ、質感が至る所に散らばっている様がつかめるはず。でもそれらは“パクリ”というよりも“感覚で繋いだ”という脳内DJのようなもの。このアルバム「FAKEVOX」は、そのようにして、言ってみれば、動かぬフェイク証拠ばかりを集めることで、“フェイク”を客体化できた。つまり“フェイク”自体を作品化してしまったわけだ。要するに毎日フェイク食ばかりを食べて育った体や脳は、やる事なす事、しぜ〜んにフェイク。ある日、そういう自分を一歩引いて見てみたら、完全にフェイクの好サンプルだった、という話かもしれない。言い方を換えれば、90年代を切り開いてきたミュージシャン達の正体を暴いた、とも言えそうだし、こうも言えるかもかも。これで90年代にケリがついた、と。何か、ちょっと完全犯罪みたいだけれど、PSBの「FAKEVOX」は、それくらいのポテンシャルを秘めたパッケージだ。今後の彼等の動きには、要注意を。』
from MARQUEE vol.21 [MMMatsumoto]
『綴りは違えど、同じプラスティックが名前に入ってるくらいだから、シンパシーを感じないはずはないよね。サンプリングを使うにせよ、生バンドで演奏するにせよ、そのアイデアやアレンジやサウンドに勢いがあるかどうかってことが非常に重要だと僕は考える。その点、彼らは軽〜くクリアしてるんじゃないかな。』
from 田中知之(ファンタスティック・プラスチック・マシーン)
『渋谷発のいろんなものの直接的影響が多々見える(ような気がする)ところ。ハードディスク・エディットによるカット・アップが、けたたましいまでのスピード感を生むところ。非常に今日的なバンドのありかただという気がします。』
from 川崎大助(米国音楽)