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CD
title
Hey 19
(ヘイ19)

artist
Aden
(エイデン)

release date
2000/07/15 on sale
cat. no.
VRCD-3310
price
\2200(tax out)


14 tracks CD
01. Matinee Idol
02.

Gulf Coast League

03.

Country Bar in the City

04.

Home Repair

05.

(Everything's Fine in the) House of Klein

06.

10 Hour Day

07.

Pimlico

08.

Rockunow Rockulator

09.

Dull Reactor

10.

Dear John

11.

Some Odd Relief

12.

Brief Summer Rains

* bonus tracks
13.

Scooby Doo

14.

Cause of Your Tears

キラキラしたギター・アンサンブルにメランコリックで繊細なメロディが溶け合うように絡んでいく。切なくも心温まるエイデンの3rdアルバム。

ボーカル&ギターのジェフ・グラムを中心に結成されたアメリカはシカゴとワシントンDCの混成ギターポップ・バンド「エイデン」の新作。

朝もやの中を一筋の光が射しているような清々しさとか、切なくも心温まる情景とか、なんだか聴いてるうちに優しさに満ち溢れてくるのは何故なんだろう。いい曲だなぁ〜と思わずうなってしまうようなマジックがたしかにここにはある。凛とした美しさの中にハッとするような展開をみせるソングライティングの妙。うっとりしちゃうくらい心地よく美しすぎる音楽たち。キラキラしたギター・アンサンブルにメランコリックで繊細なメロディが溶け合うように絡んでいく。今作のレコーディング&プロデュースはデイブ・トランフィオ(パルサーズ)が担当。

『まさに「歩む」ってこういうこと。大好きな音楽を素直に表現してるだけ。なのにどんどん彼らの世界は広がってて、ゆっくりゆっくり大きくなってく。ワシントンDC発、驚異の自然体バンドの3作目。丸みを帯びたエレガンスと、タイトなジャングリー感、さらにはやはりヴェルヴェッツ・チルドレン以降の暖かな蒼さが「優しい唄」となって放たれる。ホントにホントにピュアです。』
from BOUNCE - 2000 AUGUST [小林秀樹]
『シカゴは音響系のみならずギター・ポップ系も粒が揃っているぞ。キンダーコアのクリスマス・オムニバス第2弾にも参加していた4人組のサードがティーン・ビートから。主張の少ないアコースティック系なのにすごくモダンで音の輪郭はシャープ。大推薦。』
from MUSIC MAGAZINE - 2000 SEPTEMBER [岡村詩野]
『とにかく前作「Black Cow」の清冽なギターサウンドが素晴らしかったエイデンのサード・アルバム。どちらかというとライブ映えしそうなギター・ポップ・ナンバーが並ぶが、ジェントルな歌声とツボを得たクリアなギター・サウンドは健在。アップな楽曲よりも、サイモン&ガーファンクルが頭を過ぎるしっとりとした曲に胸を撃たれるのは年のせい?ともあれ“(Everything's Fine in The) House of Klein”や“Some Odd Rleief”といった収録曲の深閑としたムードは当分忘れられそうにない。そして、センチメンタルなアコースティック・ギターの響きで幕を明ける質素な7インチ。その正体はエイデンのギタリスト、ケヴィン・バーカーのサイド・ユニット。大味ではないカントリー・フォーク・マナーも手伝って、イギリスのグループなら蒼くなるところをアメリカならではの麦秋の黄金色に染めてみせる。いやあ、じ〜んとくるナァ。』
from MAP issue #1 [福田教雄]
『期待のエイデン、好調な3作目。ボーカルも含め、音空間そのものの快適さが、更に輪をかけて伸びた。今月掲載のトゥルー・ラブ・オールウェイズ(TLA)のインタビューでもわかる通り、この2バンドは最近特に仲睦まじいようだけど、正しく彼らの最新作”Torch”に通づるディティールの細やかさと全体的な音像のソフトさが中和していて、美しい。ジム・オルークの最近の2枚にも近い感触のAOR的味付けも効いた純ギターサウンド。驚いたのはカバーで、なんと元キャナンズ/現アシュトレイ・ボーイのランダール・リーが、その2バンドの間にやっていたバンド「ナイス」(AJAXより2枚のCDを発表)の曲”Dear John”を取り上げている事だ。確かに、この両者には切々としながら、どこか悠々としているマイペースぶりに資質的な近さがある。オリジナルの方は91年発表の「ナイス」(S/T)に入っているので、興味のある人は捜してみよう。ところで本盤は3枚目にして初めて国内盤もリリースされたのですが、2曲のボーナストラックにはなぜか彼らのファーストシングルとセカンドシングルの両A面が収められていて、意志はナゾだが、初めて聴く人には有り難いかも。とくに”Scooby Doo”はポップで、一度聴いたら忘れられない名曲。ともかく、本国アメリカではティーンビート移籍後、さらに我が道を行く彼ら、TLAとの熱いコネクションにも今後の展開を期待しつつ、今はこれを貪り聴くのみ。』
from COOKIE SCENE vol.14 [関岡憲治]
『シカゴとワシントンDCの混成バンド。オーソドックスなギター・ポップ・バンドのスタイルをとりつつも、その繊細なギター・サウンドには心が溶けてしまいそうな深みが。自分の時間軸に沿って音作りをするアーティストがVROOM SOUNDに多いが、この歌は時間の流れをゆるやかにしていく。』
from MARQUEE vol.19 [小暮秀夫]
『95年にシカゴ大学の学生を中心に結成された三人組(→4人を経て現在また三人組)のサード・アルバム。静謐な空間とヴォーカルの隙間を縫うようにクールなツイン・ギターのアルペジオが饒舌に行き来する。過剰さを極力排除し自己抑制を効かせた演奏と、ヴォーカルよりも曲よりもギターの存在感そのものの方がやたら耳に残るサウンドには、一度聴いたら忘れられない---といういわく言い難いヘンな魅力があるのも確か。パッと聴いて”嫌い”という人もあまりいないだろう。ただそれが全体にこぢんまりして見えるのは、その“受け容れられやすさ”と同様、人間で言えば“思春期状態だけが醸せる”魅力にどこか近いものがあるからだろう。個性が確信犯的には確立されていない段階、というか。彼らが童貞を捨てて(?)、今はなきモーフィンの“艶”とか“色気”のようなものを獲得できた日には文字通り“一皮剥けた”作品を作る気がするんだけどなあ。忘れちゃいけない、11曲目はナイスのカヴァー。』
from Strange Days - JULY 2000 [米田郷之]