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CD
title
Pink Grapefruit
(ピンク・グレープフルーツ.)

artist
Orange Cake Mix
(オレンジ・ケイク・ミックス)

release date
1999/11/15 on sale
cat. no.
VRCD-3302
price
\2300(tax out)


15tracks CD
Only Japan
01. the space within
02.

ever after all

03. still behind the clouds
04. pink grapefruit
05. lost my watch
06. birthday cake
07. somthing anything
08. the space without
09. back to the island
10. secret nature sings
11. within
12. she can sail me to the stars
13. mellow hit #4
14. river of glass
15. wash away
ベッドルームに咲いた一輪の『ノスタルジー・ポップ』
--「アコースティック」と「エレクトロニック」-「ぼく」と「彼女」に射し込む雲間からの光。--

ハンドメイド感溢れるアコースティック・ポップとコロコロと気持ちよく弾むエレクトロ・ポップの二刀流で日本でも大人気のオレンジ・ケイク・ミックスの最新作。オープニングの宇宙遊泳サウンド、心に染み込むノスタルジック・メロディー、軽快に弾むエレクトロ、そよ風のようなアコースティック、そしてブリージィーなシンセ・ポップまでOCMのトレードマークである全ての要素が入った90年代最後のリリース作品。ジム・レオ本人もフェーバリットにあげるこのもぎたての“ピンク・グレープフルーツ”を存分に味わってみてください。程良い酸味とほろ苦さ、眩しいほどの甘みのブレンドを。。。

『ピンク・グレープフルーツの誘惑 --- 生のリズムを忘れないために人は夢を見るのだという。なぜ僕らがそんなに生きることに執着するのかわからないが、生への意志は絶えず内にあるのだ。「白昼夢の音像」とでも呼びたくなるOCMの新作。しかし、面白いことにここには絶対的に生きた感触が欠けている。むしろ、生きることを忘れた人間が鳴らしているか、生きることを忘れるために鳴らされているように響く。「何か夢見れるものをください/何でもかまわないから」と静寂よりも静かなアコースティック・サウンドに乗せて歌い、そのアコースティック・ギターも水面に浮かぶようで儚いのだ。許された麻薬。体内回帰のヴァーチャル体験。何と呼んでもいいが、なかなか危険な音である。不協和音やオルガン、過剰にエコー・コーディングされた歌声を宇宙に配置したようなOCMを大音量で聴き(ヴォリュームを上げれば上げるだけ静寂に包まれる感じなのだが)、自分の部屋が散らかって入ることなど忘れて過ごす日曜日。この心地よさに浸っていると目の前の人にさようなら、死んでいった友人にこんにちはという気分になる。美しすぎる。音響派のアンビエントな作品は、その抽象性ゆえに聴く人がそれぞれ具象性を与え、自分だけのものにできる。愛好家が多いのもわかる気がする。聴き手はこの手の音にはどこまでもエゴイスティックになれるからだ。OCMはそんな欲望を静かに刺激する誘惑者だ。』
from ROCKIN'ON [其田尚也]
『お、クリアになったオレンジ・ケイク・ミックスの新作。もちろん手作りの感じって、いつもと変わらないんだけど音作りで、なんだか霧が晴れた。思わず、遠くを見つめたくなるような哀愁のメロと空間系のエレクトロ・ポップ。アコースティックな響きに揺られて一休み。もはやジャンルの彼岸に仲間入りしたポップ職人ジム・レオ。自分の色を出してるよね。ところで彼、今世紀中にいくつ曲を作るの?』
from MARQUEE vol.16 [福富岳]
『ベッドルームより世界へこんにちは。オレンジ・ケイク・ミックスの新作はジム・レオ本人も最高傑作と宣言。トッド・ラングレンやポール・マッカートニーなどポップ偉人たちの影響のもと、アコースティックをほろ苦く、それでいて甘酸っぱくブレンド。エコーの効いた歌声が、その郷愁メロディを空高く散歩させる。僕はいま、彼の白昼夢の中で笑っている。』
from BOUNCE - December 1999 [永納秀祐]
『日本にも根強いファンを持つコネチカットのワンマン・ユニットの最新作。キーボード類と生楽器をバランスよく取り込んだインドア・サウンドは80年代のチェリーレッド、4AD周辺を思わす繊細でメランコリックなもの。相変らず雰囲気あります。』
from MUSIC MAGAZINE - 1999 December [岡村詩野]
『VROOM SOUNDの第二弾作品として選ばれたのは、アメリカのノスタルジック・ポップ・ソング量産青年ジム・レオ君のソロ・ユニット、OCMの90年代最後のリリース作品となる本作。簡素なアコースティック・ポップとエレクトロ・ポップ、そしてアンビエントな電子音響風味が入り交じって生み出されるポップの白昼夢。』
from MARQUEE vol.19 [小暮秀夫]